園芸店やホームセンターなどでは、園芸用の遮光ネットが販売されています。
ガーデニングなどで、遮光や遮温、防霜などに適しており、夏の強い日差しでも植物へのダメージを軽減できるため、多くの人が利用していますよね。
しかし、遮光を目的とするならば「遮光シート」も販売されています。農業用にも使われる遮光シートですが、遮光ネットと一体何が異なるのでしょうか。
本記事では、遮光ネットの概要、効果、遮光シートとの違いを詳しく解説します。違いを理解することで、目的に応じて最適な使用方法が理解できますので、ぜひ参考にしてみてください。
遮光ネットとは
遮光ネットとは、文字通り、光を遮るために開発されたネット(網)のこと。
網状のため草木の成長に欠かせない適度な通気性が確保されており、「平織り」「ラッセル織り」「絡み織り」といった種類が展開されています。
また、素材についてはポリエチレン製で黒や白など、2色で販売されていることが多く、商品ごとに「遮光率」が記載されています。
遮光率とは、どの程度、光を遮るかの指標のことで、以下の通り1〜3級まで等級が定められています。
等級 | 遮光率 | 特徴 |
1級 | 99.99%以上 | 人の顔や表情を識別できないレベル |
2級 | 99.80%以上、99.99%未満 | 人の顔や表情を識別できるレベル |
3級 | 99.40%以上、99.80%未満 | 人の表情を識別できるが、デスクワークは難しい |
なお等級については、表の通りですが、一般的に観葉植物など園芸用の遮光率は、60〜80%が目安です。
草花などでは、40〜60%でも問題ありません。
対象とする植物や育てる環境によって、最適な遮光率が変わるため、事前にどの程度遮光率が必要かを確認しておきましょう。
遮光ネットの効果について
ここでは、遮光ネットの効果について改めてご紹介します。
遮光効果で強い日差しから植物を守る
植物には大きく分けて、弱光を好む「嫌光性植物」と光を好む「好光性植物」が存在します。
このうち、嫌光性植物は、発芽時に光の影響を受けてしまうため、覆土を厚くするなど遮光対策が必要。
日陰を好む植物が、長時間直射日光に晒されてしまうと、強い日差しで弱ってしまいます。
このようなことがないよう、遮光ネットで日差しを遮る必要があるというわけです。
遮熱効果で植物の日焼けを防止する
遮光ネットのなかには、遮光効果だけでなく、熱を遮る遮熱効果を持ち合わせている商品があります。
夏場における地温の上昇によって、成長に悪影響を与えてしまう植物には、遮熱効果が得られる遮光ネットを使用することで、適切な地温にコントロール可能です。
地温を適切に管理できれば、作物の葉面温度の上昇を抑えられ、直射日光により葉が焼けてしまう現象「葉焼け」も防げます。
このように、遮光ネットの適度な通気性や遮光性が、嫌光性植物の最適な環境づくりをサポートしています。
遮光ネットと遮光シートの違い
遮光効果が期待できる製品には、遮光ネット同様に遮光シートも販売されています。
遮光シートも、暗所を好むキノコ類、ラディッキオ、ホワイトアスパラなどで使用される製品ですが、遮光ネットとは一体何が異なるのでしょうか。
ここでは、遮光ネットと遮光シートの違いについて解説します。
通気性の違い
ガーデニングや家庭菜園などで、植物を育てる際に、水やりや肥料は非常に重要ですが、実はそれ以上に大切なことは植物がよく育つ土を整備すること。
特に通気性が悪い土は、酸素が十分に供給されないため、植物の根に栄養が供給されず、窒息状態に陥ります。このような状態を放置してしまうと、根が弱ってしまい、最終的には根腐れを引き起こしかねません。
園芸用に遮光ネットが使われる理由としては、網目によって、通気性が確保され、生育環境によい影響を与えるためです。
もちろん遮光シートの場合も、設置方法を工夫すれば、通気性を確保できますが、遮光ネットのように網目はありませんから、その違いがあります。
遮光率の違い
園芸用に使われる遮光ネットの遮光率は、育てる植物によっても異なりますが、草木で40〜60%、戸外で管理する場合でも60〜80%が一般的。
遮光ネットの遮光率は、30〜85%程度まで幅広いのが特徴ですが、遮光シートのように遮光率が99%を超えるものは、ラインナップされていません。
たとえば、暗所で育てる必要があるウド、ホワイトアスパラガス、チコリなどの場合は、より高い遮光率が求められますから、遮光シートの方が良いというケースが多いです。
このように育てる植物や野菜に応じて、遮光ネットか遮光シートかを選択すると良いでしょう。
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